
……北海道札幌市を拠点に、発達障害グループを運営されている矢田さんにお話を伺いました!
~活動の話~
『活動紹介第1弾はAge free communityの代表「矢田」さんです。今日はよろしくお願いします』
『宜しくお願い致します。Age free community代表の矢田です』
『こちらはどのような活動をされているグループなのでしょうか?』
『発達障害への理解を深めていく活動をしています。よく当事者会と間違われるのですが、当事者会ではないんです』
『ほうほう。いろんな呼び方がありますよね。当事者会とか家族会とか自助会とか。Age freeさんのグループはどれになるのでしょう?』
『Age free communityでは、当事者会と支援者会を混ぜた感じのグループになりますね』
『ふむふむ、特にこれといった名称や呼び方がない、という感じでしょうか?』
『どれにも当てはまらない、と言ったほうが正確かもしれません』
~活動の話 続き~
『では、普段の活動の事についてお聞きします。グループで集まった際はどのようなことをしているのですか?』
『発達障害とはこういうものですという説明→休憩→グループワーク→締め(次の開催日の案内)です。福祉について学んでいる学生さん、当事者さんの保護者、いろいろな立場の方が参加しています』
『グループワークではどのようなことをしているのですか?』
『グループワークは新たな話し合いの場を設けるために先月から始めました。「こんなときどうする?どうしてる?」「曖昧な言葉が分からないとき、どうする?どうしてる?」「面接で緊張するとき、どうする?どうしてる?」という感じでグループに分かれ、話し合っていきます。先月は「曖昧な言葉が分からないとき~」で話し合ってもらいました。当事者も、支援者も、一緒に。ただ、会を始めるに当たっては全体を通してルールを決めています』
『ふむふむ』
『特定の人、行政を誹謗中傷しないこと。宗教やビジネスの勧誘をしないこと。明るい気持ちで会を終わるようにすること。などのルールですね。そのような感じで会を進めています』
『勧誘は論外として、感情的にならないでってことですね』
『そうですね』
『普段の活動の他に、特別なイベントなどは行っていますか? この間は自閉症啓発デーがありましたが』
『札幌でもAge free community主催で啓発デーのイベントは企画しました。当初はwalkingイベントで企画していましたが、公園の使用手続きに時間がかかり、他の団体(札幌ポプラ会)さんが毎年企画している啓発デーイベントに急きょブースを設けていただきました』
『公共施設を利用したり、他の団体さんと連携されることもあるんですね』
『そうですね。集まりやすい市内中心部でAge freeを開催することが多いです』
~活動の話 続き~
『Agefreeは矢田さんが代表を務めていますが、この活動を始めたきっかけをお聞かせください』
『話すと長くなるので一部割愛しますね。私の家庭環境があまり良くなく、児童養護施設での生活が長かったんです。虐待を受け、学生時代もいじめを受け、「自分を理解してほしい」と思ったのが活動を始めたキッカケになりますね』
『ふむふむ、不躾な聞き方ですが、動機は自分の為だったという事なんですか?』
『最初はそうでした。それだけではありませんが、自分を変えたいという気持ちがあったから始めたんです』
『では、今はどうお考えですか?』
『誰かのため、誰かと誰かを繋げるAge freeでありたいと思っています』
『活動をされていくなかで少しずつ気持ちもかわっていったのですね』
『3歩後ろを歩く感じの意識ですね』
~活動の話 続き~
『活動はどれくらいされているのですか?』
『今年の2月で2年になりました』
『おお、もう2年ですか。初期と今のメンバー数を教えていただけますか?』
『固定のメンバーは私しかいないんですよ。昨年の7月~11月は女性の方と会の運営をしていました』
『集まりも「いつも来てくれる人」と「新規の人」って感じでしょうかね』
『そうそう』
~矢田さん自身の話~
『矢田さんの障害特徴についてお聞きします。矢田さん自身も発達障害をお持ちであるとのことですが、どのような障害特徴をお持ちなのでしょうか?』
『私は広汎性発達障害の診断を受けています。どちらかと言えばアスペルガー傾向が強いのかなと思っています』
『矢田さんは自身の発達障害特性をどう受け止めていますか?』
『その障害特性があるから、今の矢田さんが居る。矢田の障害特性が、矢田らしさになっているのではないかと思います』
『障害需要の事で悩む方もいますが、矢田さんは受け入れているという事ですね』
『受け入れていますね。受け入れるのも受け入れないのも、言い方は失礼ですが個人の自由だと私は考えます。いろんな人がいますから、個人の考え(意見)を頭ごなしに否定することだけは絶対にしないよう心がけています』
『発達障害特徴を持って生きる上で、大切にしていることはありますか?』
『物事に対して妥協しないこと、諦めないこと』
~最後に~
『最後に、このインタビューを読んで下さった皆さんに、矢田さんから何か一言下さい』
『私の記事を読んでいただき、ありがとうございます。Twitter、Facebook、blogでは発達障がいに関する情報を常に更新しています。お時間ありましたら、ぜひご覧ください』
『Agee free communityの代表、矢田さんでした! ありがとうございました!』

ブログ
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