空のとびかたプロジェクト

本プロジェクトは、2018年4月に障害者雇用法が改正される事に先駆けて発足する、映画制作プロジェクトです。 「理解」よりも「慣れる」がモットー! 定型と非定型が一緒に楽しめるエンターテイメントを考えています。特に発達障害にスポットを当てて活動しています。

【第4回】空のとびかたプロジェクト オフ会【2017.10.08】

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 2017年10月08日(日)、空のとびかたプロジェクト第4回オフ会を開催しました。今回は6名の方が参加してくださいました。

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17:30~ 自己紹介と茶話会開始

 第4回は夕方17:30から入室しました。少し遅れるという方がいましたので、全員が揃うまでなんとなく雑談をしていました。今回はいつもより女性が多めで、この時から会話が弾んでいました!

19:00~ 映像作品の収録会

 19時からは別の場所にて映画出演者さまのインタビュー収録を行いました。5人目の収録ということもあって、特にもたつくこともなく無事終了。

 この方は一番最初に出演希望をしてくださった方で、最初にお会いしたのも去年の12月でした。私の生活事情の都合でここまで伸びてしまったわけですが、収録が終わった後、ようやく一区切りつけたという気がしました。

オフ会の形

 今回は茶話会の前にお約束の話をさせていただきました。告知ページの方でもお伝えした<大切なお願い>を、もうちょっと拡大した内容です。

 今までこういう話はしてこなかったんですが、私がこれまでに参加してきた当事者会の茶話会や、自分の空とびのオフ会での体験を通して、大切だと思えた気持ちを話すことにしました。 

空のとびかたプロジェクトオフ会のお約束

  • 空とびのオフ会は、肩の力を抜いてお喋りするだけのゆるい場でありたいと思っています。今日この場で特別な話をしなくていいですし、特別なことが起きなくても大丈夫です。もし疲れを感じたり落ち着けなくなったり、一度お部屋からでたくなったりしたら、我慢せずに言ってください。
  • 今日の参加者の中のには、精神障害や発達障害特徴の自覚を持った方が多くおり、場の性質上、お話の内容がどうしてもネガティブな方に向かうことがあります。そういう話の背景には、言葉に出ていなくても、家族や友達との絆や思い出が隠れています。お話を聞く時は、能力という面ばかりではなく、そこに人生や生活があることも意識してください。
  • 今日の参加者の中には、障害と関わりのある日常の中で、とても疲れている方もいます。あとネットで参加者を募った性質上、遠方からお越しくださった方もいます。そういう体の調子を表に見せない方もいます。基本は、疲れている人と喋っているつもりでお話をしてください。

 昨日話した時はここまで具体的じゃなかったんですが、この記事を書くにあたって、更に内容を厚くしてみました。

 こうして整理してみると、どれも単純で当たり前なことなんですが、テンションがあがってしまったり、感情的になってしまったりで、誰でもつい言葉を出しすぎてしまうことがあります。この間、自分のブログにも書いたのですが、情緒不安定な方は会話をしているだけで不安になり、吊り橋効果の心理現象のせいで落ち着かなくなってしまう事もあるかと思います。

 今後、空とびのオフ会では始める際に、このお約束の話をしたいと思います。これは発達障害関係なしに、ネットで知り合った方とお会いするような場面ではどこでも大切なことだと思います。

発達障害者の日常と境遇

 今回の茶話会は、発達障害者の苦手と境遇に関する話が中心でした。話は多岐にわたって広がっていったのですが、特に印象に残ったところをお伝えしようと思います。

 感覚の遷移が苦手

 マルチタスクという言葉があります。複数の業務を同時にこなすという意味合いですが、発達障害の人はこれらが苦手とされています。ただ、苦手といっても普通に生きている方には、そのレベルはなかなか想像できないかと思います。

 医療系事務職の方が、仕事をしている時の状態についてお話をしてくださいました。受付で患者から容態を聞き、話を聞きながら用紙に記入し、患者の顔を覚えておく、といった、通常の業務に苦慮しているとのことでした。

 私も話を聞きながらメモをとるという芸当が苦手です。

 どういうことかと言うと、「患者から容態を聞く」だけならできる、「用紙に記入する」だけならできる、「患者の顔を覚える」だけならできる……のですが、現実ではこれらを同時に実行する必要がありますよね。まぁ普通、最初はできなくてそのうち慣れていくわけですが、発達障害特徴のある方は、それがいつまで経ってもできるようにならないということです。

 私はこの部分の脳のシステムを「感覚の遷移」と考えていて、発達障害の方は感覚を切り替えたり同時に走らせることが苦手、というか全くできないとイメージしています。

 この基本の部分でつまづいてしまうので、業務を習得してスキルアップという流れをつくることもできません。こうして、ミスをしないように仕事をするだけで精一杯で、勤続年数と業務理解度が著しく不釣り合いなスタッフが形成されていくわけです。

 治療薬について

 ADHD(注意欠陥多動性障害)の薬として、ストラテラやコンサータが有名です。障害特徴の治療を期待するものではなく、効果が出ている間だけ集中できるようになるなど症状が緩和されることで、勉強や業務に取り組みやすくなるという類の薬です。

 しかし、服用量と体のコンディションが合わない時は不眠や吐き気や頭痛など副作用が起きてしまいます。またこれを日常的に使用していることによる調子の乱れも起こりやすくなります。止めると幻覚や体の不調など、離脱症状に悩まされる人もいます。(すごく簡単な説明なので詳細は別所でお調べください)

 こういう薬を好きで飲んでいる人はいません。みんな止めたがっています。それでも頼らざるを得ないのは、使用を止めると集中できなくなり、仕事や勉強ができなくなるからです。社会人の場合、仕事ができないとなると辞めるしかない、となれば生活の維持ができなくなります。

 薬を止めるなら、まず仕事に行かなくてもいい状態にしなければいけません。つまり生活費を必要としない環境下に身を多く必要があります。その上で、薬を止めたことによる離脱症状を乗り越え、障害特徴であるケアレスミスやコミュニケーション難などを何らかの方法で改善する。社会復帰はその後です。

 これをいま、仕事をして自分や家族の生活を維持しながらやっている方がこの精神障害界隈には少なくなりません。とても大変なことです。

 励ます言葉

 精神や発達障害の方は「頑張れば治る」という風に言われたり、「努力が足りないせいだ」など、強い言葉が向けらたりすることがあります。

 ただ、優しく励ます言葉でも傷ついたり、不快感を与えてしまうことがあります。

 これについては、この間お邪魔した「発達対談あるある対談」でも同様の話がありました。障害は仕事とプライベートといった境目での切り替えができず、24時間付きまとうものであり、言うなれば人生そのものとなるわけです。会社に行く時、通常は個性やプライベートをあまり表に出さないようにするわけですが、そういうことができないわけです。

 それに対して、治るとか可哀相だとか救いたいとか言われても、「私の人生を勝手に決めないで」と冷めた感情ばかりが浮かびますし、そういう風に思うことや、そういう目で見てしまうことで、相手に与えるストレスに気が付かない様子をみて、空しくなるわけです。

 私はそういう社会の一面もみて「慣れる」が大事だと思っています。慣れればわざわざそんなこと、思わないでしょう。

お疲れ様でした!

 予定通り21時半に撤収しました。夜遅かったので二次会は無し(笑)

 今回も退出する際に、オフ会参加の記念品をお渡ししました! 御礼状とチラシと、手作りのステッカーです(^O^)

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(ステッカーとシール)

 空のとびかたプロジェクトでは翌年の映画公開まで、毎月オフ会を開催することにしています。次回は11月5日(日)13時から、今回と同じく駒込地域創造文化館にて開催予定です。

 他の発達障害者の人に会ってみたい、診断は受けてないけど自覚がある、実際の診断を受けた人から話を聞いてみたいなど、参加理由はなんでもオッケー!

 皆さまのご参加お待ちしています!

利用施設

【駒込地域文化創造館 公式サイト】 公益財団法人としま未来文化財団

オフ会の記録

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